メタバース関連の仮想通貨について、「今からでも投資する価値はあるの?」「どの銘柄を選べばいいの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。本記事では、メタバース関連の仮想通貨の代表的な銘柄や選び方、将来性について、投資初心者の方にもわかりやすく解説します。
メタバースとは

メタバースとは、インターネット上に作られた三次元の仮想空間のことです。利用者はアバターと呼ばれる自分の分身を使い、ほかの人と会話したり、イベントに参加したりできます。
交流に加えて、仮想空間内の土地やアイテムを売買できるのも特徴です。支払いには仮想通貨が使われ、土地やアイテムがNFTとして取引される場合もあります。
メタバースはゲームだけでなく、買い物やイベントなど、さまざまな場面で活用されています。
メタバース内で仮想通貨が使われる場面
メタバースでは、土地の売買やアイテムの購入に仮想通貨が使われます。ゲームの報酬として受け取れる場合もあり、使い道はさまざまです。ここでは、代表的な3つの使い道を紹介します。
土地(NFT)の売買
メタバース内には、土地がNFT(非代替性トークン)として発行され、仮想通貨で売買されるものがあります。
NFTは、デジタルデータをほかのものと区別し、保有者をブロックチェーン上で確認できる仕組みです。土地をNFTにすることで、誰が保有しているかを示せます。
例えば「Decentraland」や「The Sandbox」では、MANAやSANDといった仮想通貨を使って土地を購入できます。購入した土地に建物やイベント会場をつくれるのも特徴です。Coincheckのように、土地を取得してメタバース内の拠点づくりに取り組む企業もあります。
このように、土地NFTは仮想空間内で不動産に似た役割を果たしています。
アイテム(NFT)の売買
メタバースでは、アバターの衣装や家具などのアイテムを仮想通貨で購入できます。気に入ったデザインを選んで代金を支払う流れは、現実世界のオンラインショッピングと同じです。
例えば「The Sandbox」では、SANDを使ってアバター用のアクセサリーや空間を飾るアイテムを購入できます。NFTとして発行されたアイテムは、ほかの利用者に売却することも可能です。
衣装や家具を自分好みにそろえることで、アバターのおしゃれや空間づくりを楽しめます。
ゲーム内報酬の受け取り
メタバース上のゲームでは、プレイの成果に応じて仮想通貨を報酬として受け取れる場合があります。遊びながら仮想通貨などを得られる「Play to Earn」と呼ばれる仕組みです。
例えば「Axie Infinity」では、モンスター同士を対戦させ、条件を満たすことでSLPやAXSといった仮想通貨を獲得できます。
獲得した仮想通貨は、対応する取引所で売却したり、ゲーム内で使ったりすることが可能です。日本円に換金するには、国内取引所で扱う仮想通貨への交換が必要になる場合もあります。
ただし、報酬の条件や仮想通貨の価格は変動するため、安定した収入を得られるとは限りません。
メタバース関連の仮想通貨の代表的な銘柄

メタバースに関連する仮想通貨には、仮想空間での決済に使われる銘柄や、NFTゲーム、3DCG制作を支える銘柄などがあります。ここでは、用途の異なる代表的な5銘柄を紹介します。
MANA(ディセントラランド)
MANAは、メタバースプラットフォーム「Decentraland」で使われる仮想通貨です。イーサリアムのブロックチェーン上で発行され、土地(LAND)やアイテムの購入に使われます。
Decentralandでは、アバターを操作して仮想空間を歩き回り、イベントへの参加やコンテンツの制作を楽しめます。企業が仮想都市づくりに参加している点も特徴です。例えばCoincheckは、メタバース都市「Oasis KYOTO」の建設に取り組んでいます。
2025年5月には、国内取引所のCoincheckでもMANAの取り扱いが始まり、日本円で購入できるようになりました。
SAND(ザ・サンドボックス)
SANDは、ゲームプラットフォーム「The Sandbox」で使われる仮想通貨です。
The Sandboxは、イーサリアムのブロックチェーンを基盤とし、利用者が自由にキャラクターやゲームをつくれる仮想空間です。土地(LAND)の購入やアイテムの売買にSANDが使われ、自作のアイテムをNFTとして販売することもできます。
Decentralandと似た仕組みを持ちますが、ブロックを組み合わせたようなキャラクターやアイテムのデザインが特徴です。ゲームらしい世界観の中で、ものづくりを楽しめます。
AXS(アクシーインフィニティ)
AXSは、ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」で使われるガバナンストークンです。保有者は、ゲームの運営方針などを決める投票に参加できます。
Axie Infinityは、Axieと呼ばれるモンスターを3体そろえて対戦する戦略ゲームです。Ronin Networkという独自のブロックチェーン上で動いています。
プレイの報酬としてSLPという仮想通貨を獲得できるほか、NFTのモンスターやアイテムを売買して収益を得ることも可能です。「遊びながら稼ぐ」仕組みであるP2E(Play to Earn)の代表例として知られています。
ENJ(エンジンコイン)
ENJは、ゲーム内アイテムのNFT化などを支えるプラットフォーム「Enjin」で使われる仮想通貨です。
Enjinは、開発者がゲーム内アイテムをNFTとして発行するための基盤を提供しています。NFTにENJを組み込める点が特徴で、そのNFTを解体すると、組み込まれたENJを取り出せる仕組みです。
また、対応するゲーム同士であれば、同じNFTを利用できるように設計することも可能です。例えば、あるゲームで手に入れた剣を、別のゲームでも使うイメージです。ただし、実際に使えるかどうかは、それぞれのゲームの対応状況によります。
このようにEnjinは、アイテムのNFT化やゲーム間の連携を支える基盤として活用されています。
RENDER(レンダーネットワーク)
RENDERは、3DCG制作に必要な計算能力を提供する「Render Network」で使われる仮想通貨です。
メタバース空間や3Dアバターを映像として描き出すには、レンダリングと呼ばれる画像処理が必要です。精細な映像の制作には多くの計算能力が求められます。
Render Networkは、GPU(画像処理装置)の空いている計算能力を提供する人と、それを必要とするクリエイターをつなぎます。クリエイターがRENDERを使って処理を依頼し、映像や3Dコンテンツを制作できる仕組みです。
こうした役割から、RENDERはメタバースの制作を裏側で支えるインフラ関連の銘柄として位置づけられています。
メタバース関連の仮想通貨の時価総額TOP3【2026年10月】

ここでは、先ほど紹介した代表的な5銘柄の中から、2026年10月時点で時価総額が大きい上位3銘柄を紹介します。
※ランキングはCoinMarketCapの2026年10月時点の時価総額データをもとに、RENDER・AXS・MANA・SAND・ENJの5銘柄を比較したものです。
1位 Render(RENDER):約1,416億円
時価総額で1位に位置するのは、Render Networkで使われるRENDERです。
Render Networkは、3DCG制作に必要な画像処理(レンダリング)の計算能力を、世界中の利用者が提供・利用できるプラットフォームです。メタバース空間や3Dアバターの制作には大量の計算処理が必要なため、制作を支えるインフラとして注目されています。
映像制作会社やクリエイターからの需要も、RENDERの評価を支える要因の1つと考えられます。ゲームやSNSで直接使われる銘柄とは異なり、コンテンツ制作を裏側から支える点が特徴です。
2位 Axie Infinity(AXS):約261億円
2位は、ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」のガバナンストークンであるAXSです。ガバナンストークンを保有すると、ゲームの運営方針などを決める投票に参加できます。
Axie Infinityは、モンスターを育成して対戦させるゲームで、「Play to Earn(遊びながら稼ぐ仕組み)」の代表格として知られています。独自のブロックチェーンであるRonin Networkを採用し、ゲーム内で仮想通貨やNFTが取引される経済圏を築いてきました。
AXSの価格は、新規プレイヤーの流入やゲーム内アイテムの取引状況などによって変動します。ゲームの利用動向も確認したいポイントです。
3位 Decentraland(MANA):約243億円
3位は、メタバースプラットフォーム「Decentraland」で使われる仮想通貨MANAです。
Decentralandは、利用者がアバターを操作して仮想空間を探索し、イベントへの参加や土地(LAND)の売買などを楽しめるプラットフォームです。MANAは土地やアイテムの購入などに使われています。
企業による活用事例もあり、仮想空間でのイベントやコンテンツ制作が行われている点も特徴です。今後の利用者数や土地・アイテムの取引状況が、MANAの需要に影響する可能性があります。
メタバース関連の仮想通貨に投資するメリット
メタバース関連の仮想通貨に投資するメリットを3つ紹介します。
価格変動が大きい
メタバース関連の仮想通貨は、短期間で価格が大きく変動することがあります。特に取引量が少ない銘柄は、大口投資家の売買による影響を受けやすい点に注意が必要です。
1日で価格が10%以上動く場合もあり、10万円分を保有していれば、翌日には評価額が1万円以上増減する可能性もあります。値上がりによる利益を期待できる反面、短期間で大きな損失を抱えるリスクもあるということです。
価格変動による損失に備え、生活費や近いうちに使う予定のお金は投資に回さず、余裕資金の範囲で購入しましょう。
プロジェクトが終了する可能性がある
メタバース関連のプロジェクトは、資金不足や開発メンバーの離脱などによって、開発が止まる場合があります。サービスの継続が難しくなり、運営が終了するリスクにも注意が必要です。
プロジェクトが終了すると、そこで使われていた仮想通貨の用途が失われ、価値が大幅に下がる可能性があります。話題性が高くても、開発や運営が長く続くとは限りません。
投資する前に、開発の進捗や運営からの情報発信、コミュニティでのやり取りを確認することが大切です。
売買できる取引所が限られている
メタバース関連の仮想通貨は、国内取引所で購入できる銘柄が限られています。希望する銘柄を、普段使っている取引所で購入できるとは限りません。
国内で取り扱いのない銘柄を購入するには、海外取引所での口座開設や仮想通貨の送金が必要になる場合があります。購入までの手順が増え、送金先のアドレスや対応ネットワークの確認も必要です。
また、海外取引所では日本語のサポートが十分でなく、トラブルが起きた際に対応を求めることが難しい場合もあります。購入前に、取り扱い銘柄だけでなく、運営会社の情報やサポート体制も確認することが大切です。
メタバース関連の仮想通貨の選び方

メタバース関連の仮想通貨を選ぶ際は、価格だけでなく、プロジェクトの内容にも目を向けることが大切です。ここでは、購入前に確認したい4つのポイントを紹介します。
プロジェクトの利用者数を確認する
メタバース仮想通貨を選ぶ際は、そのプラットフォームを実際に利用している人の数を確認することが大切です。利用者が多ければ、土地やアイテムの売買が活発になり、仮想通貨を使う機会も増えると考えられます。
公式サイトやSNSで公表される月間アクティブユーザー数(MAU)は、利用状況を知る判断材料の1つです。登録者数だけでは、現在も利用している人がどれくらいいるかは分かりません。
購入前には、利用者数の推移に加え、イベントへの参加状況やアイテムの取引状況も確認しましょう。実際の活動に目を向けることで、プラットフォームの活発さを把握できます。
仮想通貨の使用目的を確認する
メタバース関連の仮想通貨は、銘柄によって使い道が異なります。
SANDは土地やアイテムの購入に使われ、AXSはゲームの運営方針を決めるガバナンスに活用されています。ただし、使い道があっても、実際に利用されていなければ需要につながるとは限りません。
購入前には、何に使えるのかに加えて、プラットフォーム内でどの程度使われているかも確認しましょう。
運営会社や開発状況を確認する
メタバース関連の仮想通貨を選ぶ際は、運営会社や開発チームの情報に加え、開発が継続しているかを確認することが大切です。新機能の追加や不具合の修正が続いていれば、改善に取り組んでいることが分かります。
公式サイトやGitHub(プログラムのコードや開発履歴を公開・管理するサービス)では、直近の更新内容や開発の進捗を確認できる場合があります。反対に、更新やSNSでの発信が長期間途絶えている場合は注意が必要です。
購入前には、運営者の経歴や実績、開発計画に対する進捗を確認しましょう。公開情報から活動の実態を確かめることが、詐欺や開発停止のリスクを見極める手がかりになります。
時価総額と取引量を確認する
メタバース関連の仮想通貨を選ぶ際は、時価総額や取引量も確認することが大切です。
時価総額は「価格×市場に流通している枚数」で計算され、銘柄の市場規模を示します。一方、取引量は一定期間に売買された数量や金額を表す指標です。取引が活発に行われているかを判断する材料になります。
特に取引量が少ない銘柄は、少額の売買でも価格が大きく動いたり、希望する価格で売れなかったりする場合があります。時価総額が大きくても、必ずしも売買しやすいとは限りません。
購入前には、CoinMarketCapなどで時価総額や取引量を調べ、利用する取引所での売買状況も確認しましょう。
メタバース関連の仮想通貨の買い方4STEP
メタバース関連の仮想通貨の購入は、国内取引所での口座開設から始まります。ここでは、購入までの流れを4つの手順に分けて紹介します。
STEP1 国内の仮想通貨取引所に登録する
まずは、日本円で仮想通貨を購入するために、国内の仮想通貨取引所で口座を開設します。海外取引所で扱う銘柄を購入する場合も、送金用の仮想通貨を用意する窓口として利用できます。
登録の基本的な流れは、メールアドレスの登録、本人情報の入力、本人確認書類の提出です。コインチェックやビットフライヤーなどでは、スマートフォンから手続きを進められます。
口座開設は基本的に無料ですが、本人確認の審査に時間がかかる場合もあります。購入したい銘柄や送金への対応状況を確認し、利用する取引所を選びましょう。
STEP2 日本円を入金して送金用の仮想通貨を購入する
口座開設が完了したら、日本円を入金します。入金が反映されれば、国内取引所で取り扱っている銘柄は、日本円で直接購入できます。
国内で取り扱いがない場合は、海外取引所やDEXでの購入に向けて、送金用の仮想通貨を用意する方法があります。送金元と送金先で、同じ銘柄・ネットワークに対応していることの確認が必要です。
ビットコインやイーサリアムも送金に使えますが、手数料は取引所やネットワークの混雑状況によって異なります。購入後の値動きにも注意し、送金手数料を含めた必要な数量を確認してから購入しましょう。
STEP3 購入先の取引所またはウォレットへ送金する
海外取引所やDEXで購入する場合は、用意した仮想通貨を海外取引所や自分のウォレットへ送金します。ウォレットとは、仮想通貨を管理するための財布のようなものです。
送金先のアドレスは、口座番号にあたる英数字の文字列です。入力ミスを防ぐため、コピー&ペーストし、貼り付けた内容が正しいか確認しましょう。送金元と送金先で同じネットワークを選び、指定がある場合はタグやメモも入力する必要があります。
アドレスやネットワークを間違えると、資産を取り戻せないおそれがあるため、初めて送る際は少額で試すことが大切です。着金までの時間はネットワークの混雑状況や取引所の処理によって異なるため、送金後は履歴から送金の状況を確認しましょう。
STEP4 目的のメタバース関連の仮想通貨を購入する
送金が完了したら、海外取引所やDEX(分散型取引所)で購入したい銘柄を選び、送金した仮想通貨と交換します。交換できる銘柄や購入方法は、利用先によって異なるため、事前に確認が必要です。
海外取引所の主な注文方法には、価格を指定せずに購入する「成行注文」と、希望の価格を指定する「指値注文」があります。成行注文はすぐに購入しやすい一方、想定より高い価格で成立する場合もあるため、注文内容を確認し、少額から試すとよいでしょう。
DEXでは、ウォレットを接続し、交換する銘柄や数量を指定します。確定前には、受け取れる数量や手数料の確認が大切です。
購入後、ゲームなどで使う際は、対応するウォレットへの送金や接続が必要になる場合があります。利用先の案内に沿って準備を進めましょう。
メタバース関連の仮想通貨投資で初心者が陥りやすい失敗

メタバース関連の仮想通貨への投資に興味があっても、知識が少ないまま始めると、思わぬ失敗につながるおそれがあります。ここでは、初心者が陥りやすい代表的な3つの失敗を紹介します。
高騰銘柄に飛びつく
初心者に多い失敗の1つが、価格が急上昇している銘柄を勢いで購入してしまうことです。SNSやニュースで「〇〇が急上昇」といった話題を見ると、「乗り遅れたくない」と焦って買ってしまいがちです。
しかし、短期間で値上がりした銘柄は、その後すぐに下落する場合もあります。高値で購入した直後に価格が半分以下になり、損失を抱える可能性もあるため注意が必要です。
値動きだけで判断せず、プロジェクトの内容や、なぜ買われているのかを確認してから購入を検討しましょう。
詐欺プロジェクトに気づかない
メタバース関連の仮想通貨の中には、開発や運営の実態がない詐欺プロジェクトも紛れています。「必ず値上がりする」「今だけ特別価格」といった言葉で購入を急がせる勧誘には注意が必要です。
公式サイトやSNSアカウントが作られたばかりで、運営者の情報も確認できない場合は、慎重に判断しましょう。資金を集めたあと、開発チームが突然姿を消してしまうケースもあります。
購入前には、公式の発信履歴や運営者の情報に加え、第三者の評判も確認することが大切です。少しでも怪しいと感じたら、購入を見送りましょう。
生活資金を投資に回す
初心者が陥りやすい失敗の1つが、生活に必要なお金まで投資に回してしまうことです。メタバース関連の仮想通貨は値動きが大きく、短期間で資産価値が大幅に減る可能性があります。
家賃や食費に使うお金を投資に充てると、値下がりした際に生活費が足りなくなるおそれがあるため注意が必要です。投資には、当面使う予定がなく、失っても生活に支障が出ない「余裕資金」を使いましょう。
まずは少額から始め、生活に必要なお金を確保したうえで運用することが大切です。
メタバース関連の仮想通貨の将来性
メタバース関連の仮想通貨の将来性を考えるには、市場の変化や企業の取り組み、法律の整備状況を知ることが大切です。ここでは、この3つの視点から解説します。
NFTゲームを含むメタバース市場の拡大
メタバース関連の仮想通貨の将来性を考えるうえで、注目したいのがNFTゲームの広がりです。NFTゲームとは、アイテムやキャラクターなどをNFTとして所有し、売買できる仕組みを取り入れたブロックチェーンゲームを指します。
総務省の「令和5年版情報通信白書」では、日本のメタバース市場が2022年度の1,825億円から、2026年度には1兆円を超えるという当時の予測が紹介されています。ただし、これはNFTゲーム市場だけを示した数字ではない点に注意が必要です。
NFTゲームの利用者が増え、遊べるタイトルも充実すれば、ゲーム内の決済などに使われる仮想通貨の需要が高まる可能性があります。市場全体の規模に加え、それぞれのゲームが実際に利用されているかも、将来性を考えるうえで大切なポイントです。
大手企業の参入
メタバース分野には、国内外の大手企業が参入してきました。代表的な例が、2021年に社名を「Meta」へ変更し、メタバースへの取り組みを打ち出した旧Facebook社です。
参照:Meta
日本でも、グリーが2021年にメタバース事業への参入を発表しています。バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」を中心とした事業をメタバース事業と位置づけ、積極的に投資する方針を示しました。
参照:GREE
こうした企業の取り組みは、技術の開発や新たな利用者の獲得につながる可能性があります。ただし、すべてのメタバースで仮想通貨が使われるわけではないため、企業の参入だけで需要が増えるとは限りません。関連する銘柄の将来性を考える際は、実際にどのような用途で使われるのかを確認することが大切です。
法規制の整備
メタバース仮想通貨を安心して利用するには、法律や制度の整備も大切です。仮想空間のアイテムなどのデータには、現実の物と同じように民法上の所有権が認められるわけではなく、利用者の権利をどう守るかが課題となっています。
国内では、暗号資産の取引ルールを金融商品取引法に移す改正法が2026年7月に成立しました。また、令和8年度税制改正の大綱には、一定の暗号資産取引について、ほかの所得と分けて税額を計算する「分離課税」を導入する方針も盛り込まれています。対象となる取引や適用時期には条件があるため、確認が必要です。
参照:金融庁
こうした制度の整備は、利用者の保護や取引環境の改善につながると期待されます。ただし、法律が整っても投資のリスクがなくなるわけではありません。購入前には、最新の制度や利用先のルールを確認しましょう。
メタバース関連の仮想通貨に関するよくある質問

メタバース関連の仮想通貨について、多くの人が疑問に感じやすい4つの質問にお答えします。
メタバースには将来性がないのでしょうか
一時的なブームが落ち着いたからといって、メタバースに将来性がないとは言い切れません。法人向けのバーチャル展示会や研修、オンライン接客など、ゲーム以外にも活用の場があります。
将来性を考える際は、話題性だけで判断せず、実際の利用状況や企業の取り組みを確認することが大切です。また、市場全体が成長しても、関連する仮想通貨の値上がりが保証されるわけではない点も押さえておきましょう。
メタバース関連の仮想通貨投資は今から始めても遅くないですか
始める時期だけで、投資の結果が決まるわけではありません。早く購入しても損失が出る場合はあるため、「今からでは遅いか」よりも、購入する目的や価格に納得できるかを考えることが大切です。
気になる銘柄があれば、まずは値動きを観察し、どのようなときに価格が変わるのかを調べてみましょう。すぐに購入せず、仕組みを理解してから始めるという選択肢もあります。
メタバース関連の仮想通貨の新規上場情報はどこで確認できますか
まずは、利用している取引所の公式サイトやアプリにある「新規上場」「取扱銘柄追加」などのお知らせを確認しましょう。取り扱いの開始日時や、対応する取引方法を確認する際の基本となる情報です。
CoinMarketCapやCoinGeckoの新規掲載銘柄も参考になりますが、価格情報サイトへの掲載は、取引所への上場を意味するものではありません。
SNSで気になる情報を見つけた場合も、取引所の公式発表で事実を確かめてから判断しましょう。
メタバース関連の仮想通貨はどこの取引所で買えますか
購入できる取引所は銘柄によって異なります。例えば、MANAやSANDはコインチェック、AXSはビットバンクなど、国内の取引所でも購入可能です。
同じ銘柄でも、取引所によって購入方法や手数料、外部への送金に対応しているネットワークが異なる場合があります。ゲーム内で使う予定があるなら、購入できるかだけでなく、利用先へ送金できるかも確認しましょう。
まとめ|メタバース関連の仮想通貨は将来性とリスクを理解して少額から始めよう
メタバース仮想通貨は、仮想空間の土地やアイテムの売買、ゲーム報酬などに使われています。MANAやSANDなど、銘柄ごとに用途が異なる点が特徴です。
市場の成長が期待される一方、価格の急落や開発・運営の停止によって損失が出る可能性もあります。購入前には、用途や利用者数、開発状況、取引量を確認しましょう。
今から始める場合も、話題性に流されず、購入する目的を明確にすることが大切です。希望する銘柄の取り扱いを確認し、生活費を除いた余裕資金の範囲で、少額から始めましょう。